衆院選が終わり、自民党が与党になった。
自民党への期待で、日本の株価は上がり、
ドルやユーロに対して、円安へも動いている。
経済政策を強く打ち出す、安倍政権効果?
何か、国民まで踊らされ感がある、みたいな。
しかし、日本の選挙制度について考えるとき、
現行の小選挙区比例代表並立制というやり方は、
いかがなものか、大きな疑問である。
これは、思い切り不公平な選挙制度だと思う。
まず、小選挙区制。
全体では、自民党の得票は民主党の2倍程度。
にも関わらず、今回の自民党の当選者数は、
民主党のおよそ9倍である。
相当不公平だと思うのだが。
小選挙区では、支持したい政党の候補者が
存在しないケースも多く、限られた候補者から
無理やり一人を選択しなければならない。
また、すべての選挙区に候補者を立てているのは、
大きな政党、自民党と民主党だけである。
このやり方では、その時々の政局によって、
オセロゲームみたいに、政党が入れ替わるだけで、
国民の信を問う、選挙制度とは言えない。
そして、一方で比例代表制。
政党の代表に人気があれば、比例は有利である。
今回は、維新の会が小選挙区に候補を多く立てず、
比例で当選数を稼いでいった。
みんなの党も数を伸ばせた要因だろう。
しかし、比例代表の当選順は、それぞれ政党が勝手に
決めていて、当選者を国民が選ぶことはできない。
本来、小選挙区比例代表並立制での有権者のメリットは、
2票を有して、地域の個人候補者と支持政党に対して、
別々に投票することができることだろう。
ところが現行制度では、有権者の意思が、選挙結果に
必ずしも反映されていないように感じられる。
以前からそう思っていたが、またもや、である。
この国の制度、まずは選挙のやり方から、大胆な改革が、
必要だと思うのである。
戦場のメリークリスマス・・・な気分。