金ちゃんの本音と建て前+plus

エス・デザイン代表のブログ

Check!コンクリート工事の前に

博多区の某所にて、賃貸マンション新築工事が行われている。

鉄筋コンクリート造地上13階建、現在、5階の床まで躯体の工事が

進んでいるところである。

弊社の役割は建築設計と工事監理、基本構想から建物の完成まで、

責任とやりがいのある大きなプロジェクトだ。

期間は約2年間、2022年2月に完了する予定である。

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完成予想図

本日、4階躯体と5階床のコンクリート打設工事が行われた。

施工会社の努力のおかげで、工事は順調に進んでいる。

 

写真は、昨日の鉄筋工事の配筋検査の模様である。

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5階の躯体、床の全景

鉄筋工事の配筋検査では、建物を支える柱、梁、床の内部に隠れる

鉄筋の確認を行う。

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5階柱の配筋検査の様子

鉄筋は、最終的にコンクリートと一体となり躯体となるわけだが、

人間に例えると筋肉のような役割も担っている。

鉄筋は、引っ張られる力に対して強いのである。

一方で、コンクリートは、圧し締められる力に対して強力なので、

鉄筋とコンクリートを組み合わせた鉄筋コンクリートは、両方の

強みを掛け合わせた、大発明の構造体なのだ。

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4階梁の配筋検査の様子

配筋検査では、構造計算で安全率を検証の上、構造設計を行った

鉄筋の種類や本数、隣り合う鉄筋との間の寸法、コンクリート

型枠に囲まれた柱や梁の寸法などを全て確認する。

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5階床の配筋検査の様子

建設中の賃貸マンションでは、ボイドスラブ工法を採用していて、

写真のように、発砲スチロール製の大きな弁当箱のような建材を

床の中に敷き込んでいる。

住戸内の床を、全て段差のないフラットな構造に仕上げるために

躯体床では必要な段差を設定するので、寸法間違いのないよう、

鉄筋の配列が計画通り収まっていることを確認する。

 

このように、各階、躯体工事ごとにチェックを行っていく。

 

今日は天候もよく、無事コンクリート打設工事が行われたようだ。

どろどろとした液状のコンクリートが、型枠の中に流し込まれて、

次第に鉄筋を飲み込んでいき、床を満たせば工事完了である。

4週間ほど経過すれば、強度の高いコンクリートに凝結する。

 

続いて約20日後には、次の階の工事が予定されている。

繰り返し行っていけば、11月に最上階までの躯体工事が完了して、

建物全体のボリュームが整うことになっている。

 

というわけで、今回はコンクリート工事前の配筋検査のご紹介。

初めての方に内容がお伝え出来たかどうかあまり自信はないが、

こんな感じ、ということで!

 

 

本文とは全く関係ないのだが、若い才能をひとつ「きらり」☆


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