テレビをつければ、衆議院議員選挙のニュースばかり。
年末の忙しい時期に、政治の空白、すでに辟易している人、
誰が当選しようが、どこが与党になろうが、うんざりな人、
それよりも、クリスマスのイルミネーションが気になる人、
一等前後賞合わせて6億円の宝くじに列を作っている人で、
師走を目の前に、街はにぎわっている。
選挙日は12月16日だから、その日の投票会場で鉛筆を握るまでに、
候補者、政党を決めればいいことである。
そして、投票日が来るまでは、自分や自分の大切な人のために、
その貴重な時間を使う方が、賢明である。
しかしながら、昨日、「未来の党」(正式:日本未来の党)の
立ち上げが、大きく報道されていたのは周知のことだろう。
滋賀県知事の嘉田氏が党首となって発足、これに小沢氏率いる
「国民の生活が第一」や他のいくつかのパーティーが合流し、
第三極の政党を目指そうという動きだ。
内容について、多くを語るつもりはないし、ここでは触れない。
しかし、「ネーミングの妙」を強く感じた。
具体的には、例えば、あなたが投票会場に行ったとしよう。
目の前に、政党の名前が並んでいる。
・民主党
・自民党
・維新の会
・未来の党
・公明党
・共産党
・社民党
・他、数党
これを見て、いかがでしょう?イメージは?響きは?
希望が持てる政党の名前は、どれだと思うだろうか?
もちろん、答えはない。
しかし、もし「未来の党」が「国民の生活が第一」のままだったら、
なんだか辛気臭くて、一票入れる気には、少なくとも僕はなれない。
小沢氏は、ネーミングに失敗したことを自認していたかどうか、
それは分からないが、「未来の党」に入ったのである。
もうひとつ、党首が女性というところにも魅力がある。
ドイツで原発廃止を公言した、メルケル首相と重なったりもする。
口先ばかりの野郎より、実行力がありそうな雰囲気を感じる。
以上、僕はまだ、「未来の党」を支持しているわけではない、
そこは悪しからず。
ただ、ネーミングやイメージは大変重要な要素であるということを
言いたい、みたいな(^-^)/
できるかどうかも分からないマニュフェストを掲げて、あるいは、
できることだけ書きました、とかのたまう元総理の演説よりも、
琵琶湖の水面を背景に「未来」をつくりましょう、と唱える方が
効果的に見えた次第である。
念のために、最後に一言。
いつも答えは一つじゃない。
Any by Mr.Children