父が死んで、はや12年が過ぎ、この9月に13回忌を迎えた。
遡れば、1999年の9月の出来事。
身近な肉親の死は、父方のばあちゃんの死に次いで訪れた。
日本人の場合、「自宅の畳の上で死にたい」という想いを、
実際に、実現するのは困難である。
病院で死ぬ人が大多数で、医者からきちんと「ご臨終です」と
判定されることで、正式に死んだことが認められる。
ということを、父の死に際して学んだ。
それは、父が自宅で亡くなった経験から。
自宅で死ぬと、警察が捜査にやって来る。
家族は、根掘り葉掘り、聞き取りを受け、あらぬ疑いをも
問い沙汰される。
その後、死亡診断なるものを警察指定の医師にしてもらう。
なので、病院で死ぬよりも、家族の気分は悪いように感じた。
当然、父の死、そのものがすぐには受け入れがたく、
でも、受け入れないと、通夜や葬式の準備も出来ないし、
ほんとに、身近な人が亡くなると、なにより悲しいんだけど
大変である。
そんなことを嘆いていると、未曾有の災害、東日本大震災とか、
台風12号の被害で亡くなったり、行方が分からなくなった方々の
ご家族の方は、もっと大変な思いをされていることと
お察しする次第なのだが・・・。
父の13回忌は、お寺で、身内だけで静かに行った。
で、せっかく身内が集まったし。
東京から、姉(長女)夫妻も帰省したので、語り明かしたり、
というか、歌い明かしたり(カラオケ)して賑やかに過ごした。
何曲か歌った中では、「時代」(中島みゆき)がよかった。
なんて、自画自賛したいわけではなく、リモコンで曲を
選ぶ時に、その曲に目が留まり、歌ってみたのだが。
あ、徳永英明がカバーしてる方だと、キーが合いそうで。
歌い終わった後、まだまだ青二才の長男(18歳)から、
「いーね!」
って言われて、親父の権威の無さを感じさせられたりして。
ま、いい。
無事、父の13回忌は終わった。
光陰矢のごとし。
父が亡くなって、12歳年を取ってしまった、ということだ。
これからが人生、いい人生にしたいなあ!