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金ちゃんの本音と建て前+plus

エス・デザイン代表のブログ

龍馬になりたい!

 
金もない、組織もない。
しかし人と時代を動かした。
 
賢者は歴史に学ぶシリーズ①by PRESIDENT MOOK

今年のNHK大河ドラマ龍馬伝」に便乗して出版された
本たちの中の1冊である。
コンビニで衝動買いした。
 
中身を読むと、なかなか興味深い。
 
坂本龍馬は、土佐藩の下士武士として生まれ育った。
田舎にとどまることを厭い、脱藩して江戸へ上った。
 
司馬遼太郎「竜馬が行く」より引用
文久3年(1863年)の年頭、竜馬は土佐藩士、
山路忠七にこう説く。
<おらァ、ニッポンという国をつくるつもりでいる。
頼朝や秀吉や家康が、天下の英雄豪傑を屈服させて
国に似たものを作った。が、国に似たものであって、
国ではない。源家、豊臣家、徳川家を作っただけじゃ。
ニッポンはいまだかつて国がなかった。>
 
これこそが、竜馬の歴史認識である。
日本と言えば、『竜馬が行く』の中でも、竜馬が
「日本」や「日本人」という意識を持っていたことが
強調されている。
現在であれば、我々の誰しもが日本人と言う意識を
持っているのは当然である。
ところが、竜馬の時代である。
いくら崩壊寸前とはいえ、300年も続いた幕藩体制の
只中にある。
桂小五郎の頭の中にあるのは長州藩であり、
西郷隆盛の考えの中心は薩摩藩なのだ。
竜馬一人が土佐藩ではなく、日本を考えている。
 
竜馬の(ブーツ履きの)写真は、よく見かけるが、
あの遠くを見ている眼差しは、実は海に向けられている。
海、それも土佐の浜から眺める太平洋である。
竜馬は、明らかに海を見ていた。
その目は海を越えた外国、さらには世界のことまで
考えていたのではないか。
だからこそ、世界の中での「日本」という発想も
出てきたのだろう。
 
『竜馬が行く』の終末、竜馬念願の大政奉還が実現し、
竜馬は新政府役人表を作成する。
その表の中には、竜馬自身の名前はない。
西郷がこう尋ねる。
<窮屈な役人にならずに、お前さァは何バしなはる。>
竜馬は答えて曰く、
<世界の海援隊でもやりましょうかな。>
この場に同席していた陸奥宗光は、竜馬が西郷よりも
二枚も三枚も上手に見えたそうだが、西郷より
竜馬のほうが魅力的に感じられる。
  
それにしても『竜馬が行く』は実に面白い。
本当に生き生きとした竜馬が描かれている。
 
以上「故中内功の寄稿より」
 
NHK大河ドラマ龍馬伝」では、坂本龍馬役を
福山雅治が演じているが、実際はもっと下品だったのでは
ないだろうか。
ハングリー精神が旺盛で、日ごとに考えが変わり、周囲の
人たちからは、変わり者だと思われていたかもしれない。
 
ブーツを履いている写真は、決してカッコよくないし、
顔がイケ面であるわけでもない。
しかし、ブーツを履いた姿が残っているがために、現代でも
英雄視されているのだろうな。
  
当時の常識を覆し、どんどん有力者を巻き込みながら
時代を変えていったのか。
 
つい百数十年前のことである。
 
実は、現代においても、坂本龍馬のように、積極的に
リーダーシップを発揮できる人がいるかもしれない。
 
そして、百年後に評価されるのかもしれない。
 
龍馬は満31歳で没するわけだが、歴史に残った。
 
僕は、龍馬より、さらに14年も長く生きている。
歴史に残らなくてもかまわないが、一世一代の仕事を
残したいものである。