読書の秋ですね。
秋の夜長を利用して、僕は少し難しいテーマの本に、
チャレンジしてみました。
アルジャジーラ とはどういうテレビ局か
(平凡社 著者:オルファ・ラムルス 訳者:藤野邦夫)
日本では、カタールのテレビ局、アルジャジーラ放送を、
テロリストの手先だと思いこんでいる人たちが少なくありません。
なかには、あのような危険な組織を、どうして放置しておくのか
という人たちもいます。
ところが、アルジャジーラは政治的・社会的・宗教的・民族的に、
世界でも格段に複雑な様相を呈するアラブ・イスラム圏で
公正で明確な報道を志向し、実践してきたメディアなのです。
このテレビ放送局のすごさの一端は、アラブ諸国で
国家として認められていない憎むべきイスラエルにまで
支局をおいて、この国の右派や左派の政治家たちと
一般人にも発言させてきたことにあります。
これはもちろん、この地域のメディアには絶対に
認められなかった行為にほかなりません。
というような内容で、僕たちがテレビでニュースを見る時、
ウサマ・ビンラディンの映像を見るのは、必ず
カタールのアルジャジーラ放送局の映像であることに、
疑問を抱いていたわけですが、少しその意味が分かりました。
アルジャジーラは、1996年に開局、未だ10年に満たない
歴史しか持たない放送局が、これほどの世界的な影響力を
持ち合わせているのは、優秀なジャーナリストを多数
抱えていることに違いありません。
彼らは、自由に、中東を動き回り、適材適所にジャーナリストの
配置を行っています。
現在でも、混乱の続くイラクに多くのスタッフを派遣しています。
僕たち、日本人には理解しがたいイスラム社会に
どっぷりと浸かり、たくさんのニュースを発信しています。
この本は、そんなアルジャジーラの正体を知ることのできる
興味ある一冊でした。
ときどき、こんなような本を読むと、少し知識が豊かになる
気がして、うれしくなりますよね。
今後も、社会情勢、国際情勢について、学びたいと思いました。
今回は、ちょっとマジメな投稿でした・・・とさ。