金ちゃんの本音と建て前+plus

エス・デザイン代表のブログ

八分咲きが美しい!

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桜が見ごろを迎えている。

 

この写真、実は1本しか植えられていない桜を、地面から

快晴の空へ向かって、撮影したものだ。

 

あたりはビルに囲まれていて、その中でひと際、美しく、

たくましく、その存在感を放っていた。

 

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こちらは、昨晩、友人たちと花見をしたそばで、

横向きに伸びる、枝ぶりのいい桜。

刻一刻と、花が開いていく様が、美しかった。

 

桜の花は、咲いて、散るまで、実に儚い。

一日のうちに、つぼみが芽吹き、花となり、

そして、たちまち散ってしまうのだ。

 

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桜並木は、日本的な風景の中で、その代表格だろう。

一年のうち、二週間くらいの命、切ない運命である。

 

桜の花が最も美しいのは、八分咲きだと言われる。

満開の方が、ふわふわ浮きあがって綺麗に見えるが、

あとは散るだけの姿に、未来はないから、だろうか、

明日、満開になるはずの八分咲きが、より力強く、

希望を抱かせてくれるから、なのかもしれない。

 

なんだか、人間的である。

 

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この桜たちは、昨晩、花見をした同じ場所を、今日、

クルマで通りがかったとき、一旦停止、撮ったもの。

昨日より、花が開いているのがよく分かるのである。

 

花の命は短くて 苦しきことのみ多かりき

 

林芙美子さんの名句。

人生は、花が咲くのは短くて、苦しいことばかりだ、

という解釈になるのだろうか、それでは寂しすぎる。

桜は毎年、花を咲かせることができるのだから。

 

八分咲きのノリノリな感じで、上を向いて歩こう

桜は咲いて、散る、のではない。

桜は散って、また花咲く生き物である。

 

人間も、そうありたいものだ。

 


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