およそ10年間の闘病生活の末、尊い人が他界した。
とうとう、恩返しできないまま、その日が訪れた。
亡くなる5日前に、入院していた病院へ伺い、様子は知っていた。
間もなく、その日が訪れることも。
人間は、生きとし生けるものは、死ぬ。
当然、自分も、大切な人も。
「死んだとしても、心の中では生きている。」
そのような表現がよく使われるが、そのとおりである。
記憶の中の故人は、過去の、最も元気な姿で生き続ける。
そして、笑顔である。
生きていても、死んでいたとしても・・・。
尊い人は、尊い人である。
だからこそ、尊い人の分まで胸の奥にプラスして、
生きている以上、強く生きていこう。