金ちゃんの本音と建て前+plus

エス・デザイン代表のブログ

グッ、プレ!-good presentation-

日本人のプレゼンが、世界に通用する瞬間を見た。

 

東京オリンピック 2020

 

とはいえ、マドリードにはスペイン経済危機問題が、

イスタンブールには内戦や隣国シリア情勢問題が、

それぞれ障壁になっていたことも、追い風となった。

 

日本は、福島原発の汚染水問題を抱えながらも、

経済的な基盤、交通システム、インフラの充実など、

オリンピックが、安全に開催される確率が最も高い、

つまり、IOCにとって、最もリスクが少ない都市だと

ジャッジされ、見事、開催国に選ばれたのだろう。

 

しかしながら、である。

 

あの、日本のプレゼンテーションは素晴らしかった。

 

冒頭、佐藤真海さん(パラリンピアン)のスピーチで、

すでに、目がしらに熱いものが込み上げてきた。

 

「私は目標を決め、それを越えることに喜びを感じ、

新しい自信が生まれました。

そして何より、私にとって大切なのは...

私が持っているものであって、

私が失ったものではないということを学びました。」

 

これはつまり、過去より現在、未来が大事であると、

健常者にも障害者にも共通する精神だと思った。

 

そして、彼女の豊かな表現、日本人にもできちゃうんだ、

すごく驚いたし、掴みはOK、みたいな雰囲気を作った。

IOCへのプレゼンは、その前に日本人のココロを

わしづかみにしたのでは、ないだろうか?

 

小谷実可子さんの会場案内ビデオにも、感心した。

いかにも、大手広告代理店の企画・監修によるものだが、

元選手とは思えない、見事な案内ぶりであった。

 

あと、滝川クリステルさんのスピーチ。

なぜ、この方がオリンピック招致のスピーチに立つのか、

その答えは、フランス語をしゃべる役だったのか、と。

「お・も・て・な・し」

そこしか分からなかった(笑)

 

あれ、女性の話ばっかり?

 

満を持して、太田雄貴さんの気迫のスピーチ!

フェンシングの仮面を脱いでも、彼はナイトだった、

いや、サムライだった。

あのくらい正々堂々と話すのならば、英語力が十分でなくとも

気持ちは通じるのではないか、と勇気をもらった。

 

最後に、安倍総理

自民党に政権交代して以来、最高のスピーチではなかったか。

大学でアーチェリーをやっていたというエピソードは、

国民との距離が、そんなに離れていないと感じさせたし、

1964年の東京オリンピックの成功の話もよかった。

初めて、安倍総理は立派だなあ、と率直に思った。

 

政治の話は、未だに信用できないが、である。

 

とにかく、2020年のオリンピック東京開催が決まった。

7年後の目標が決まったことに関して、それに出場できる

スポーツ選手だけでなく、国民としても、ひとつ何か、

目指すべき旗印ができたように思う。

 

素直に喜び、自分にできることも考えていきたいのである。

 

今年の夏も、ようやく終わりそうな、この頃・・・。

 


森山直太郎 夏の終わり - YouTube