誰かが言った
人生の悲劇はふたつしかない
ひとつは、金の無い悲劇
そして、もうひとつは、金のある悲劇
世の中は金だ
金が悲劇を生む
エンディングロールの前に呟かれたセリフ
鷲津ファンド代表
鷲津政彦
NHKエンタープライズの劇場版「ハゲタカ」
主役、鷲津を演じた大森南朋は、ハマリ役だと思う。
頭脳明晰な戦略家であり、笑顔を見せる場面は無い。
昨年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」では、
龍馬の幼馴染み、市井半平太を演じていたが、
その中では、マジメで直向きな旗振り役で、
「ハゲタカ」の鷲津とは正反対だった。
僕は、彼はやはり、ハゲタカが似合うとつくづく思う。
東日本大震災は、一向に収束する方向に無く、
今、現在、最も必要なものは、お金だ、と。
NHKの解説委員の一人が主張していた。
問題は、日本の中にある。
金の無い悲劇が、今から起ころうとしている。
「ハゲタカ」が対峙したのは、チャイナマネーであり、
アメリカの腐りきった資本主義であった。
しかし、本当の敵は日本=自分だという
鷲津のメーッセージを感じ取ったのは、
僕だけじゃなかったと思う。
そう、問題は、日本の中にある。
金の無い悲劇が、今から起ころうとしている。
「がんばろう日本」という
精神論で乗り切れるような事態ではないことを知り、
我々は、自分たちで解決しなければならない。
時間をかけて、あきらめることなく、コツコツと。
そして、希望を捨ててはいけない。
柴田恭平が演じる企業再生家の柴野健夫が、力強く言った。
「まだまだ日本は、捨てたモンじゃない」
僕もまた、そう信じて役に立つ人間になりたい。
※TVではあまりにも下らないバラエティが多いのに辟易し、
CATVで、たまたま見つけたのが「ハゲタカ」だった。
いい話を視聴したので、かいつまんで取り上げた次第だ。
知らない人には、かたじけない投稿でゴメンなさい。