僕は、一級建築士の資格を持っている。
しかし、一級建築士が、必ず図面を描けるとは限らない。
むしろ、設計・製図をしない人は少なくない。
僕も、その一人だ。
設計を避けて、今のデベロッパー業を選んだのだ。
関係者は、良くご存知かと思うが、今、製図台で図面を描く人の存在は、
おそらく限りなくゼロに近づきつつある。
設計は、パソコンでCADソフトを使って行うのだ。
僕の場合は、パートナーの設計事務所との打合せの際、あるいは
現場事務所での打合せの際、手書きのスケッチ、というか、走り書きで
今日まで過ごしてきて、自分では十分足りていたのだが・・・。
指令が下った。
「勤務時間の一部を使っても良いから、CADを覚えよ。」
CADを使わないというのは、僕のポリシーであったのだが、上司からの
指令である。
仕方ないか・・・。
このご時世、一芸に秀でるものが無ければ、設計ゼネラリストになる、か?
やることに決めたからには、やろう!
一応、上司からは、年内に、ということだから、あと一ヶ月ほどあるし。
ソフトは、JW−CAD。
初心者用テキストで、四十の手習いスタートだ。
やり始めると、不思議と興味が湧いてくる、ってか、CADプログラムを
考案した人、進化させた人、凄いなあ・・・。
はてさて、年の瀬には、CAD使いになれるのだろうか?