8月も下旬、北京オリンピックも幕を閉じ、
朝、夕方と涼しさを感じる季節になった。
幼少の頃から、夏の終りが近づくと、寂しい気持ちになってしまう。
そして、季節は秋へ・・・、読書の秋の始まりだ。
最近、読んだ本の中で、バカバカしそうなのに、そうじゃなく、
面白かったのが、高田純次の「適当論」だ。
高田純次の考えは、こうだ。
(以下、本文より抜粋)
高田純次はバランスということを非常に意識している。
「自分でもすごく意識して、よく『人生はバランス』って言ってるんだ。
『ようやくお金が貯まったと思ったら、年いっちゃって
身体が動かない』とか、
『すごくかわいい子にモテたと思ったら病気もらっちゃった』とか」いう具合だ。
彼は成功と失敗、幸福と不幸といった人生全体を
バランスで見ているようである。
生きていれば、うまくいかないことは、頻繁に起こりうる。
そこで一喜一憂せずに、そのこと自体を吉兆として捉える。
その楽天的な発想が、理想的な「適当」を生むのである。
カッコよく言えば、現実を否定せず、肯定するということだ。
だから、なんでも面白げにやってきた。
疫病神は、いっこうにめげない自分を「張り合いのないやつ」
と見限って、他のやつを探してどこかに行ってしまった。
そうこうしているうちに、遠くから眺めていた福の神が
「変なやつ」と顔を覗きにきた。
そう考えている。(以上)
高田純次は、実のところ、安定したサラリーマン勤めを辞め、
妻子ある身のまま、役者を目指した苦労人である。
ところが、そんな背景など一切みせないし、悲壮感はみじんもない。
高田純次の「適当」は、ハンパなものじゃなさそうだ。
その他、ジャンルとしては同じカテゴリーになるかもしれないが、
関根勤の「バカポジティブ」という本も面白かった。
内容は軽妙なタッチで、簡単に読んでしまえたのだが、
この本の中でも、高田純次に関する記載がある。
〔法則13〕高田純次に学ぶ処世術
という下りがあり、高田式「適当」の影響はスゴいなと思った。
話しが長くなるので「バカポジティブ」については言及しない。
興味のある方、本屋で立ち読みなど、如何でしょう?
読書と言っても様々な本があるので、次回は多少、文学的な作品でも
読んでみようかと思う。
とか、決めつけずに、「適当」に選んでいこうかな!