金ちゃんの本音と建て前+plus

エス・デザイン代表のブログ

歯医者と恋空

歯医者と恋空、何の脈略も関係もないけど、マイブームだ。

 

最近、週一で歯医者に通っている。

きっかけは、詰めてた銀歯が外れてしまったこと。

それも、飴を舐めてるときに・・・、普通、外れるか?

取れてしまったものはしょうがないが、違和感に耐えられず、駆け込んだ。

 

天神にある讃井歯科医院の院長は、バレーボールの大先輩だ。

もう20年近く前になるが、一緒に9人制のチームでプレーし、勝敗を共にした、

同士であり、人生においても尊敬する先生である。

 

とにかくレントゲンを撮り、僕の歯の状態を診断してもらったところ、結果は

ボロボロだった。

幼少の頃から、歯並びの悪い僕の歯たちは、ムシ歯、歯周病、歯槽膿漏など、

CMに出てくるコトバ、それがことごとく症状として現れ、それらに侵されていた。

 

ボチボチ治していきましょうか!という先生を頼りに、週1回の通院をすることにした。

今日は4回目、そろそろ習慣になりつつある、と思う。

毎回、歯の清掃、というのをしてもらっている。

コレ、最初はカツカツ、ギシギシと歯石を削り落としたり、歯茎を突いて掃除したり、

口を空けたままの状態を続けるしかない僕にとって、とても厳しいものだったのだが、

4回目ともなると慣れてきて、それがイタキモ(痛いけど気持ちいい)に変わってきた。

終わってうがいをすると、超キモチいいのだ。

なんだか、口の中が、ハダカにされてしまうような、少しMな気分になってしまう。

いやいや、僕は本来、Mではないと思っているのだが、意外とそうかもしれないかも、

などと考えてしまうくらいである・・・。うまく表現できないが・・・。

清掃の後、少しずつ歯の治療をしていくのだが、これも苦痛でなくなった、かな?

麻酔をチクッと注射されると、後はされるがままである。やっぱりMか・・・?

 

治療が終わると、来週のスケジュールの空いているところで予約をする。

歯医者に行くことが、僕の予定の一つになった。

まだまだ先は長そうだが、少しずつでも治っていくのは清々しい気分だ。

 

ちょっとした、マイブームである。

 

で、「恋空」ってのは何?ということになるのだが、はやりのケータイ小説だ。

映画化もされるほど、社会的現象になっているそれは、いったい何者だろうか?

百聞は一見に如かず、ということで、昨日、ケータイで試してみたのだ。

小説という既成概念を根底から覆すような、スゴイものなのだろうか?

音楽配信データをダウンロードするために設定していた、パケホーダイが別の威力を

発揮する時がやってきたのである。

 

「恋空」をダウンロードして、読み始めた。

ナンダコリャ?

この短文の列記は、果たして小説という呈を成すのだろうか?

とにかく読み進む。

あと、コトバが若者のそれで、なんつーか、キモイって感じ?

ヤバクね!それって、どーよ!!

こちらまで、同じ感覚になってしまうかのような、日本語のようなコトバ。

 

内容は、すごく単純なストーリーのオンパレード。

で、リアリティもある不思議な体験談のような、なにかそんなような文脈。

主人公の美嘉、実話を元に作成されたらしいその文章は、実に頼りない。

http://ip.tosp.co.jp/BK/TosBK100.asp?I=hidamari_book&BookId=1

ところが、である。

そのケータイ小説とやらは、横文字の短い文を淡々と綴ってあり、読みやすいのだ。

大人気なく、とても少女っぽい、そして本来の小説より身近な感じがするのである。

僕も、まったく大人気なく読みふけることになってしまった。

まずは、ケータイの電池の残りが少なくなったところで、なにやってんだろ、って

我に帰った筈なのだが、充電しながら読むという考えても無い事態に発展した。

前編をすべて読みきった時、僕の部屋の窓から、朝の気配が漂っていて、あれ、

読んじゃったよ、もしかして、徹夜で・・・。

なんというケータイ小説の魔力、僕は頭を抱えた。これから仕事だってば・・・よ。

感動は無かった。

主人公の美嘉は、いつも泣いてばかりだったんだけどね。

少女が大人になる過程を描いてるんだけど、それは本能の赴くままのストーリー。

学校をサボって彼氏と遊び、夜は酒を飲んで騒ぎ、雰囲気に任せてHしてしまう。

妊娠、流産、自殺未遂と、女子高校生としての不幸を重ねながら、男に翻弄され、

それでも、難関K大入試に一発で合格してしまうというアンビリーバボーな展開。

参りました。

ケータイ使いすぎて、僕の左手の親指の先、痛いし・・・。

 

これでいいのか、小沢一郎

政治が滞っている間に、日本はケータイ小説にやられてしまうぞ!!

 

まあいい。

 

僕が可愛そうなのである。

 

この小説、女子大生になってからの続きが、後編としてあるのだが、哀しいかな、

また読んでしまうかもしれないのである。

今度は、週末の夜にしなくては・・・、え、読むってことか?

 

というわけで、歯医者と恋空、でした。