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金ちゃんの本音と建て前+plus

エス・デザイン代表のブログ

パラダイム転換

ものの見方は、人それぞれである。

その人が経験してきたことや、置かれてきた立場によって、

異なることが多々あるものである。

つまり、同じものを見たり聞いたりした場合、それぞれ異なる印象を持ち、

各々の意見が対立することは、ある意味で、しごく当然のことなのである。

 

先日、東京に本社のある、某大手N社のX氏から、自分の親の持つ不動産について

事業化の検討や、そのための方法など、意見を求められていた。

そして、今日が返答の日であった。

 

正直言って、その土地単独では、利益を生み出したり、売却をかけても

成功する確率の低い土地であることは、僕の経験上では一目瞭然であり、

そうすることが良いとは、とても返答することはできなかった。

 

なぜ、その土地に価値がないのか、利用メリットがないのかを説明した。

先方の依頼者の方は、かなりデキル感じの人で、1回の説明でほとんどの

話を理解してくれた。

 

通常であれば、ここで話はおしまいである。

 

しかし、そのデメリットを新しい価値に換え、それをメリットに変える方法が

あるとしたらどうだろうか。

一般的な考え方では、その該当する土地にしか目を向けないところであるが、

周囲の土地を取り込むことによって、不動産の価値をあげることも可能である。

上手くいけば、想定以上の利益を生み出す可能性もあるのだ。

 

僕の不動産のキャリアは、今年で19年目になる。

土地の仕込み、悪く言えば地上げであるが、いくつかの経験がある。

その結果、収益を生み出す不動産マジックについては、少なからず自信がある。

 

スティーブン・R・コビー氏が執筆した「7つの習慣」をご存知だろうか。

その思想の中に、「パラダイム転換」という考え方が記載されている。

パラダイム転換」とは、人はみな自分の既成概念、ものの見方を持っていて、

そのような考え方を示す、いわゆる「パラダイム」と呼ばれる固定観念があり、

ケース・バイ・ケースで、別の「パラダイム」に転換することが必要であるという

考え方だ。

 

あながち中高層建築であるマンション等は、建てるという行為に関して、

近隣からたたかれることが通常であり、最初から歓迎されることは、

まず、ありえないと言っても、過言ではない。

明らかに、建設業者が悪であり、近隣住民が正義であり、ほとんどそのケースが多い。

しかし、出来上がったマンションが周囲を一変させ、きれいな街並みを形成することが

出来るとしたら、どうだろう。

迷惑をかける近隣の住民には、個別で通い詰め、熱心に説明を重ね、

最後には納得してもらうことが、事業を成功に導くカギとなる。

非常に地道な作業ではあるが、事業収支、スケジュール管理を確定するために、

必要になる、重要なプロセスの一つなのである。

 

そこで「パラダイム転換」について、少し述べてみる。

自分の既成概念を一度リセットして、新たに最善の方法を考えることである。

具体的には、当該土地の接道条件を改善するために、ご近所と相談、交渉をしたり、

場合によっては、等価交換を仕掛けて、相手も喜ぶような仕組がないかを考える。

 

その上で、事業を再構築し、近隣の方々の迷惑を軽減する改善策を考え出す、

いわゆる「パラダイム転換」を実行するのである。

そして、最適解を導くためにチカラを注ぎ、進化させていくのだ。

 

以前の僕には、そこまで考える余裕はなかった。

しかし、同じような条件下で、周辺の土地も巻き込む手法を選択することにより、

結果的に全体の価格を均して、周辺相場よりも良い条件で取引した経験がある。

 

そのような経験を通して、さらに、相手の立場に立ってものを考えることによって、

かけがえのない信頼を得ることが出来るのである。

その結果、自分のスキルをアップすることにもつながり、更には、お互いにとって

活性化されることで、思わぬ相乗効果も現れてくる。

ここまで実現していく過程において、必要となるのが、「パラダイム転換」である。

一つの考え方に終始することなく、いくつかの可能性を求めていくのだ。

 

自己の不動産だけで完結する事業は、所有権の権利調整をする必要がなく、

比較的簡単ではあるのだが、その資産価値は目論見より低いことが、統計的に

多いということは、現在の市場において、実際の取引事例となって現れている。

 

しかし、一度その既成概念から脱却し、高値を追及するために努力を

惜しまないということ、そして、自分の「パラダイム」を転換していくことにより、

最善の方法を導き出すことができる場合は、その限りではないのである。

 

と、今日は少し難しい話を書いてしまったが、僕は、雑然とした仕事を

こなしているだけでなく、つねに、「パラダイム転換」を意識しつつ、

創意工夫を重ねながら仕事に取り込んでいきたいということを、

漠然とでもご理解いただけるならば、とても幸いなのである。

 

ということで、「パラダイム転換」を詳しく知りたい方は、「7つの習慣」を

読んでみてください。

なんだか今日は、書きながら疲れてしまい、ついに眠気が襲ってきた。

難しい話は得意ではないので、この辺にしておこうと思う。

 

ではでは。