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金ちゃんの本音と建て前+plus

エス・デザイン代表のブログ

田口劇場

プロ野球日本シリーズは、若いチカラを結集した日本ハムが、

中日を圧倒。日本チャンピオンに輝いた。

優勝メンバーの中では、新庄選手がリラックスムードを演出し、

自ら引退の花道を飾った。

「新庄劇場」と呼ばれるほど、彼は目立ち、活躍した。

一方で、僕は、メジャーリーグのワールドシリーズに注目していた。

注目の的は、セントルイス・カージナルスの田口選手だ。

ワールドシリーズ第5戦、ア・リーグ王者のタイガースを、

4勝1敗で下し、ワールドチャンピオンに登りつめた。

彼の夢が、ついにかなった。

「ワールドチャンピオンになるために野球をやってきた。」

彼は、専らチームに対して献身的なプレーを貫いた。

「自分の仕事は記録を追うことじゃない。いかにチームを

勝ちに近づけるか。」

「この国で野球をやった証を残したい。」

渡米後、「打力が弱い」と判断され、3Aへ落とされた。

メジャーに上がってもすぐにマイナーに逆戻り。

ひび割れたヘルメットをかぶり、長時間のバスの移動を

経験した。

2年目には開幕戦当日に3A行き。苦闘の中で、生き残る

すべを探した。

ラルーサ監督の掲げる緻密な野球に適応しようと

守備を磨き、相手投手を研究して打力をつけ、はいあがった。

海を渡って5年目。想いは通じた。

世界一のチームで、37歳の脇役が強く輝いた。

田口選手の話

「信じられない。これが現実かどうかがわからない。

みんなが力を合わせたから、こういう結果になった。」

ラルーサ監督の話

「このポストシーズンは、働かなかった選手がいなかった。

みんなが何かをやった。」

田口はチームの一員として、できる限りを尽くした。

野茂選手以来、次々と日本人選手が渡米した。

アメリカンドリーム。レベルの高いメジャーリーグでの

成功を目指して。

イチロー選手や松井秀選手は、個人的な能力の高さを

評価されてはいるが、ワールドチャンピオンには届かない。

昨年は、献身的なプレーで2番打者の役割を果たした

ホワイトソックスの井口選手がチャンピオンリングを手にした。

どんなに個人成績が優れていても、ワールドチャンピオンに

なること以上に、素晴らしい成果は見つけられない。

田口選手は渡米5年目、苦労の末に、ついに頂点に達した。

僕は、「田口劇場」の終焉を、清々しい気持ちで見守った。

現在37歳の田口選手が、来期も活躍するかどうかは、

誰にもわからないことだが、とにかく今年の成果については、

心から「おめでとう。」と言ってあげたい。

チームで結果をだすことに、献身的に役割をこなす。

僕らにとって、本当に素晴らしいお手本である。