ナ・リーグ優勝決定シリーズ第2戦で、決勝ホームラン!
試合終盤、8回ウラ守備固めでレフトに入った後、
6対6の同点、9回表に初めての打席を向かえた。
メッツのピッチャーは、守護神ワグナー。
田口、球速155キロのストレートを、ジャスト・ミート!
打球は、レフトスタンドへ吸い込まれていった。
本人さえ、信じられない結果を出し、勝利を呼びこんだ。
地区シリーズのホームランに続く、2打席連続弾だ。
たった2回の出場機会に、2本のホームランを放った。
強い打球を打ってやろうという気持ちで、打席に立ったとしても、
フェンスオーバーできるとは、考えていなかっただろう。
打者として、ホームランは、究極のやりたいことだと思う。
ただ、やりたいことをできるとは、限らない。
ところが、田口はそれを、やってのけたのだ。
ラルーサ監督にしてみれば、ブラボー!である。
彼は、上司が期待する以上の仕事をしたのだ。
僕の仕事にあてはめてみると・・・。
上司から、難しい仕事を任されたとして、その仕事を
上司の期待以上にこなす、ってこと?
でも、その仕事にモチベーションを感じなければ、
とてもうまくは立ち回れない。
それに、仕事というものは、やりたくてするわけではない
ケースが多い。
逆に言えば、やりたい仕事というのはめったにない。
ならば、どうする?
地道に、与えられた仕事をこなしていくことが、上司の
信頼を得ることになるし、そのような仕事ができるという
実力もついてくるのではないのだろうか?
その積み重ねが、いつかチャンスを生み、
やりたい仕事が舞い込んで来るのかもしれない。
いかなる仕事も、できるということをアピールして、
少ないチャンスをものにするのだ。
送りバントが出来ないようでは、打席に立つことは
不可能なのである。
「やりたいことと、できることは違うよ。」
なんてことを言っているうちは、チカラはつかない。
僕の好きなコトバ
”自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ”
である。
田口は、日頃の地味な努力の積み重ねによって、
ラルーサ監督の信頼を得た。
今回のホームランで、出場機会は増えるだろう。
田口にあやかって、つまらないと思ってしまう仕事も
コツコツとこなして、できるチカラをつけよう。
できる実力が無ければ、やりたい仕事がある時に
それをする機会は与えられないのである。
やりたいこと≠できること では、つまらない。
やりたいこと=できること になるように、
自分を磨くのだ。
田口のホームランが、僕に教えてくれた。