金ちゃんの本音と建て前+plus

エス・デザイン代表のブログ

ニッポンデザイン

アエラムック2005 AERA DESIGN
ニッポンのデザイナー100人朝日新聞社

本屋で立ち読みしていたところ、
シンプルな表紙のデザインが
目に留まり、衝動的に購入しました。

職場から帰宅途中の電車の中で、
パラパラめくって流し読みをしました。

キレイだなあ・・・。

素直にそう思い、家に着いてから
食事、入浴を済ませた後、
興味深く読み始めました。

内容は、建築、プロダクト、グラフィック、
インテリア、プロデュースに関わる、
55歳までのデザイナー100人を
特集したものでした。

建築に関わる仕事をしている手前、
アーキテクトに興味があり、
まずは、建築家を見てみました。

普段見慣れているせいか、新鮮味はなく、
建築家については、いまひとつ
インパクトを感じませんでしたが、
印象に残ったデザイナーは、
手塚貴晴+手塚由比のユニットでした。

彼らは、僕らと同年代の64年、69年生まれ。
過去にとらわれない自由な発想で、
住宅を中心に、作品を輩出しています。

造形がシンプルで、コンセプトはユニーク。

「屋根の家」(神奈川県2001)は、
木デッキでできている屋根の上に、
テーブルと椅子とキッチンとシャワーが
ついている家。
屋根へは、8つある天窓の好きなところから
梯子であがることができるという、
自由な発想を具現化しています。

これは、家族のあり方やコミュニケーションを
強く意識し、アメニティ空間を、屋上に
開放するという、大胆なデザインです。

僕は、これをカタチにしてしまうしたたかさに
感服してしまいます。

将来が嘱望される2人の建築デザイナーです。

ところで、僕が、建築デザイナー以上に
気に入ったのは、アートディレクターの2人です。

大貫卓也(58年生まれ)と
佐藤可士和(65年生まれ)の2人。

2人には共通点があります。
多摩美大卒、博報堂入社というキャリア。

前者はJリーグのCIデザイン、愛・地球博の
ロゴマーク、ソフトバンクのシンボルなど
有名サインを発表。
後者は、楽天のCIデザイン、キリン「極生」の
リニューアルデザインをしています。

2人の考案したデザインは、
いずれも話題作となっていて、
やはり、僕らと近い年代、若手です。

ニッポンデザインは、僕たちの世代が
輝く時代に入ってきているようです。

彼らの活動に刺激をもらうのですが、
残念ながら僕には、
デザインのセンスはありません。

僕は、プロデューサーとして、
彼らのような優秀なデザイナーと
一緒に仕事ができるようになれるよう、
実績を重ねていきたいと思っています。

シンプルで美しいデザインを見ると、
心が洗われます。

戦後60年、豊かになったニッポンで、
世界水準レベルのデザインが
続々と台頭してきています。

これからのニッポンデザインは、
僕らの世代がリードして、
若手を引っ張っていく。
そんなトレンドになっていけば、
面白い世の中になっていくと
思っていますが、いかがでしょう?

世界水準を目指して、
ガンバレ!ニッポンデザイン!!