金ちゃんの本音と建て前+plus

エス・デザイン代表のブログ

ルーツを訪ねる旅

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僕の出生地は神奈川県横浜市だが、幼稚園のとき福岡へ引っ越した。

その後のほとんどを福岡で過ごしたので、横浜の記憶はない。

 

しかし、僕のルーツはどちらでもない。

両親はそろって熊本県の天草の出身で、本当はそこにルーツがある?

 

夏の終わりに、母と姉2人と僕の4人で天草の先祖の墓参りをした。

どうやら東京に住む長女と、福岡市内の次女が計画したものらしく、

僕はそれに乗っかって、天草を訪ねることとした。

 

80を超えた母は誰よりも元気で、子どもたちの企てと察しながらも、

故郷の天草への旅を喜んでくれた。

 

天草は自然に恵まれたところで、海は、それはそれは美しかった。

 

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歴史的には隠れキリシタンが潜んでいた町もあり、少し宗教的な、

ノスタルジーにも包まれた、何か不思議な一面も持ち合わせていた。

 

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会いたかった親戚との再会も果たし、母は嬉しそうだった。

僕は、父方、母方の墓参りができ、清々しい気持ちになった。

 

今は亡き父、そもそも東京に赴いたのは土木設計の仕事のためだった。

2人の姉と僕は、当時住んでいた横浜で生まれ、そこで暮らしていた。

しかし、それは一時的なことで、ルーツは天草にあったのだ。

 

天草の人々は口をそろえ、若い人が出ていき老人が残ると嘆く。

過疎化していく故郷を、ただ見過ごしてしまうだけなのだろうか?

 

これは天草だけの問題ではない、日本人、みんなが考えるべき現実で、

美しい故郷を守っていかなければ、次の世代に引き継げないと思った。

 

もちろん、自分自身の問題と意識できるかどうか、そう認識できるか、

とても深刻な問いなのである。

 

大切な想いを、じわっと感じた、2015年の夏の終わりに。

 


夏の終わり(2006~弾き語りver) 森山直太朗 - YouTube

エリア51

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唐突だが、アメリカに渡って長きに及ぶメジャーリーガー生活、

15年目のキャリアを積み上げてきたイチロー選手のお話。

 

今季はマイアミ・マーリンズに入団、彼の背負い慣れた背番号、

以前の51番のユニフォームに袖を通し元気な姿を見せている。

 

周知の通り、彼は身体能力が抜群で、打撃や走塁は言うまでもなく、

ライトの守備に関しては、彼の右に出る者はいないだろう。

もっともライトの右はファールゾーン、守る者はいないのだ(^^)

 

イチローの守備範囲に納まる打球は、三塁打になるはずが二塁打に、

得点打、進塁打に、犠牲フライになる当たりが封殺打、併殺打に、

とにかく彼は、相手チームから最も警戒される存在である。

 

イチローの守備するライトは、その背番号と守備範囲の広さから、

機密性が高く、警備が非常に厳重であるネバダ州の米軍軍事施設

(一時期、宇宙人やUFOの研究をしているとも噂されていた)

に掛けて、「エリア51」と呼ばれるようになった。

 

ヤンキース時代は背番号31だったので、マイアミ・マーリンズ

51番のイチローが復活した今季「エリア51」もまたグラウンドに

再現されることになった、わけである。

 

さて、前置きが長くなったが、今年5月、僕も「エリア51」に

突入することになった。

つまり、51歳に・・・。

 

んっ、長いツッコミの後に、もしかしてそれ、ボケですか・・?

えっとその、警戒しないといけない歳になった、警戒エリアに

入った、ということで、ご勘弁を。

 

ところがどうして、イチローと僕には、共通点がある。

 

僕の場合は、サラリーマンから起業したのが2001年、まさに

イチローのメジャーリーガーキャリア元年と同じなのである。

だからして、イチローと同じく僕も独立して15年目なのだ。

 

イチローと違うのは、スランプの時期が絶えないこと?

業績優秀とはとてもじゃないが、いいとは言えないかな(汗)

 

一方で、イチローは引退と向き合う年代になってしまったけど、

僕には定年が無い、仕事を辞める時は自分で決めることができる。

会社が倒産してしまえば、元も子もない話ではあるのだが(笑)

 

とにかく、この一年、チャレンジしたいと思っている。

学生時代の同級生たちも「エリア51」に次々と入ってくる運命、

がんばりましょう、お互い様、と言いつつ・・・。

 

小生、同年代の人たちには、負けたくないのであります!

 

Stand By Me

ベン・E・キングジョン・レノンを偲んで、ジョンの方で。

51のチャレンジ、アコギで練習中です。どうぞ(^o^)/


John Lennon "Stand By Me" [Official Music Video ...

八分咲きが美しい!

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桜が見ごろを迎えている。

 

この写真、実は1本しか植えられていない桜を、地面から

快晴の空へ向かって、撮影したものだ。

 

あたりはビルに囲まれていて、その中でひと際、美しく、

たくましく、その存在感を放っていた。

 

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こちらは、昨晩、友人たちと花見をしたそばで、

横向きに伸びる、枝ぶりのいい桜。

刻一刻と、花が開いていく様が、美しかった。

 

桜の花は、咲いて、散るまで、実に儚い。

一日のうちに、つぼみが芽吹き、花となり、

そして、たちまち散ってしまうのだ。

 

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桜並木は、日本的な風景の中で、その代表格だろう。

一年のうち、二週間くらいの命、切ない運命である。

 

桜の花が最も美しいのは、八分咲きだと言われる。

満開の方が、ふわふわ浮きあがって綺麗に見えるが、

あとは散るだけの姿に、未来はないから、だろうか、

明日、満開になるはずの八分咲きが、より力強く、

希望を抱かせてくれるから、なのかもしれない。

 

なんだか、人間的である。

 

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この桜たちは、昨晩、花見をした同じ場所を、今日、

クルマで通りがかったとき、一旦停止、撮ったもの。

昨日より、花が開いているのがよく分かるのである。

 

花の命は短くて 苦しきことのみ多かりき

 

林芙美子さんの名句。

人生は、花が咲くのは短くて、苦しいことばかりだ、

という解釈になるのだろうか、それでは寂しすぎる。

桜は毎年、花を咲かせることができるのだから。

 

八分咲きのノリノリな感じで、上を向いて歩こう

桜は咲いて、散る、のではない。

桜は散って、また花咲く生き物である。

 

人間も、そうありたいものだ。

 


Mr.Children「花の匂い」Music Video - YouTube

 

情熱とか、ときめきとか

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テニス全豪オープン2015 車いす男子 国枝慎吾 3連覇で8度目V(朝日新聞デジタル

 

錦織圭選手の、初のグランドスラム制覇なるか?

話題集中の今大会、車いす男子の絶対王者国枝慎吾選手が、

前人未到の大偉業を達成した。

 

車いすなのにスゴイ、と思うだけの人は、彼の本当の姿を知らない?

もちろん、僕がよく知っているわけではないので、偉そうなことは

言えないのだけど。

 

そのスピリット=精神、がケタ外れであることは、間違いない!

メンタルが強い、ではなく、スピリットがズバ抜けてるのである。

最近の若いアスリートに言わせれば、「魂のテニス」みたいな。

以前、NHKの「アスリートの魂」でも、取り上げられたほどである。

 

彼を語れないので、あえて、これ以上のコメントは控えておくが、

すごく勇気を与えてもらった、世界一の国枝選手に感謝したい。

 

僕が言いたいスピリットは、スポーツのそれにあてはめていくと、

なんとなく想像しやすいかもしれない。

 

かける想い、こみあげてくるもの、喜び、怒り、哀しみ、楽しみ、

それは苦しい練習、フィジカルトレーニング、メディカルチェック、

コーチやスタッフのサポートなど、準備によって身に付けたチカラ、

技術や戦略で臨む、試合本番でのパフォーマンス(実行)の最中に、

観客に伝わるほどに盛り上がり、熱くする何か、だと思う。

 

情熱とか、ときめきとか・・・、人間に生まれたおかげの感情。

 

ん?ゾーンに入ったか?

自分が何を言いたいのか、よく分からなくなってきた(笑)

 

僕が、大学のバレー部時代、必ず歌う応援歌があった。

その最後のところの一節、

 

♪若者の瞳は澄みて 譲るなき情熱を焚く♪

(わかものの めはすみて ゆずるなき じょうねつをたく)

 

今、思い出すとすごくいい歌だと思う、いい歌詞だ。

「ごめんね青春!」って、叫びたくなる。

練習とか試合とかで、思い切り叫ぶことなんて、今ないし。

 

やはり、ゾーンに入っている。

 

チョット、この辺で終わります。

 

百恵さんが歌っているのに聞こえない、情熱とときめき?


山口百恵 美・サイレント - YouTube

ナウイスト(NOWIST:現在主義者)になる?

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会社の初詣は、氏神様(だと思う)春日神社にお参りしたのだが、

1月4日のことなので、もう10日ほど前の話である。

が、年始、最初の投稿なので、初詣の写真を載せることにした。

 

なんとなく、年が明けて2週間も経ってしまったので、目標だとか

やりたいこととか、話しそびれてしまった。

 

今回は、正月のテレビ番組について、書いてみようと思う。

 

総じて、つまらない正月テレビ番組の中から、ピックアップして、

録画したものを、さらに絞りこんで、良さげなものだけ鑑賞した。

 

一番、面白かったのは、Eテレ「スーパープレゼンテーション」

新春SP「伊藤穣一×山中伸弥 未来を語る」であった。

山中氏は、言うまでもなく、ノーベル生理学・医学賞受賞者、

iPS細胞研究の第一人者で、京都大学教授である。

 

伊藤氏は、MIT(マサチューセッツ工科大学)メディアラボの

所長、IT分野の中でもセキュリティーの専門家だ。

 

山中氏は、52歳、伊藤氏は、48歳。

僕は、50歳だから、その中間の年齢なのだが、立っている場所が

違う、残念ながら(>_<)

畏敬の念を抱きつつ、その番組に見入った。

 

最も感銘を受けたのは、伊藤氏の世界観?ナウイストになろう、

という考え方である。

それは、こんな感じ。

 

インターネットの普及により、流通や通信のコストが下がった。

そのおかげで初期投資が少なくて済むようになり、モノづくりの

リスクも下がった。

そうすると、あれこれ考えたり躊躇しているよりも、とりあえず

作っちゃったほうが早い。

イノベーションは、今後そうやって生まれると思う。

 

あんまり計画を立てたり、リスク管理ばかりに気を配っていないで、

どんどんやってカラダで覚える。

そういうナウイスト(現在主義者)な生き方が、大事だと思う。

 

一方、山中氏は、人生の節目を迎えたとき、例えば、30歳、40歳に

なったとき、感じることは、特段なかったらしい。

ただ、50歳になったときは、残りの人生がそんなに長くないなと、

少し考えたそうだ。

 

そして、その結論は、

「無茶をできるうちに、無茶しておこう!」

だそうな。

山中氏がマラソンを走っていることは知っていたが、このアイデア

実にたくましいお方だと感心した。

 

頭がいいお二人の考え方は科学的ではなく、体育会系だな、と思った。

つべこべ言わずに、やろうぜ!みたいな感じなのだ。

 

番組では、TEDの中から、選りすぐりのプレゼンを再放送した。

TED:Technology Entertainment Design

昨年、Eテレで放送したプレゼンの中から、3人を取り上げ、

およそ13分で発表されるスピーチが紹介された。

再放送が、NHKBSプレミアムで1月30日(金)0時からあるので、

興味のある方、見逃した方は、是非ご覧ください。

 

結局、伊藤氏が提言するナウイストとは、極論すると、

「いつやるか?いまでしょ!」

と、かぶるわけで、同じと思ってもいいかも、ですね(笑)

 

おあとがよろしいようで(^-^)/

 


Mr.Children - I&#39;ll be - ap bank fes 10 LIVE - YouTube

しばれる夜に

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午前3時、ホテルの窓からギリ見えた東京タワー。

 

12日~15日、とあるイベントと少し仕事で、東京へ出張した。

楽天トラベルで、早めに予約が取れたホテルは居心地がよく、

デスクワークの筆も進んだ、ん、PCだから、筆じゃないか?

 

10月に1回目、今回が2回目、あと年明け2月に最後、3回目。

新しい出会いや、気付きが回を重ねるごとに増えていく。

悪くない、のである。

 

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こっちは、エレベーターホールから見えた新宿副都心。

完全に、お上りさん状態?

無理もない、宿泊階が20階、エレベーターに乗ると

耳がキーンとなってしまうのだから。

 

少し仕事は、ビジネスパートナーのA社訪問である。

A社は新宿にあり、社長面談と仕事の打合せをした。

 

その後は、大学時代の同級生とランチ。

建築家としてキャリアを積み重ねるCくん、

パートナー建築家のTさん。

あと、大手広告代理店H社から独立したSくん。

4人で、南青山蕎麦屋で、語り合った。

 

Sくんとは、20年以上、会っていなかったから、

再会が、すごく嬉しかった。

 

みんな、たくましく、東京で頑張っているし、

刺激をたくさんもらったし、楽しかった。

 

何より、僕のために時間を作ってくれたことが、

ホントに有り難かった。

 

福岡に根ざし、福岡の役に立つ仕事がしたいから、

自ずと出不精になってしまいがちなのだけれど、

積極的に外に出て、気持ちを新たにすることは、

それが自分に帰って来て、フレッシュなアイデア

異なるアプローチのきっかけになる。

 

所詮、ひとりで出来ることは、限られているし、

自分に閉じこもると、思考は停止してしまう。

 

やっぱり、時代はコラボである。

多くの人と関わって、様々な仕事をしたい。

 

ラジオからは、クリスマスソングのメドレー。

しばれる夜に。

 

28年前のビッグコラボ?

Kissin'Christmas(クリスマスだからじゃない)


MERRY X&#39;MAS SHOW &#39;86 桑田佳祐&amp;松任谷由美&amp;さん ...

期日前投票に行って、想う・・・。

この選挙、一体、誰のためにやるのかな?

 

昨日、自らが住民であるO市の市役所へ、期日前投票に行った。

ちょうど、お昼休みになるくらいだったろうか。

想像したほど閑散としていたわけでもなく、意外と人が来ていた。

 

期日前に投票をする際、理由をアンケート形式で問われるので、

「仕事」に丸をつけて、本人記名をして投票へ進む。

なるほど、投票日当日に何らかの事情が無いとダメなのか?

僕は出張のため、物理的に地元投票が出来ないので、良し、だ。

 

で、この選挙、一体、誰のためにやるんだろう?

 

まず、小選挙区の投票。

我が区の候補者は、3名

・自○党1名 ・民○党1名 ・共○党1名

 

この中で1名を選ぶのだが、他の党の候補者がいない中で、

任意の党の1名が当選するシステムである。

仕方がないので、その中の1名に、清き1票を入れる。

 

次、比例代表の投票に進む。

ノミネートされた政党のうち、1つを選ぶ。

ここで、またしても矛盾を感じながら、1つを選んだ。

比例代表という制度は、以前から気に入らないのだが、

国民の義務として、清き1票を入れた。

 

最後、最高裁判所裁判官国民審査、である。

相応しくないと思う人がいれば記す、というもの。

これはもう、意味が分からない制度、理解不能である。

 

僕は、2年前にも、選挙制度について嘆いた。 

この国の制度 - 金ちゃんの本音と建て前+plus

 

この選挙、一体、誰のためにやる、のだと思いますか?

 

前回選挙からの2年間を振り返ると・・・。

 

ア○ノミクスが効果を上げたとされる、円安は進み過ぎた。

アバウトで、1ドル80円 ⇒ 120円

輸出産業が喜ぶ = 輸入産業は痛手を喰らう

 

ア○ノミクスは、株価(日経平均株価)も上げた。

アバウトで、9,500円 ⇒ 17,500円

しかし、海外の投資家の方が多いと見られている。

日本企業が、あるいは日本人が恩恵を受けているとは、

よく分からないのである。

 

この2年の間に、安○政権下で、他に目立ったものと言えば、

流行語大賞にもなった「集団的自衛権」の一件か。

憲法を変えず、憲法の解釈を変えるという荒業であった。

 

他に、何かありましたっけ?

ありました、東京オリンピック開催国、決定!が。

もし、これがなかったら、日本はどんな感じになっていたか、

想像すると怖いかも、である。

 

そして、年の瀬、慌ただしく衆議院解散、総選挙である。

この選挙が、何のために必要なのか、説明が無いままで。

出来レース、じゃないの?数百億円もかけて?

 

この選挙は、ある党のためにやる、他にないでしょ。

 

期日前投票、ささやかに、清き1票で抵抗してきましたとさ。

 

気分を変えて、みんなで過ごす年越しに「雪が降る町」を。


雪が降る町 - YouTube